自分で選ぶ
こどもたちは毎日、自分が何をして遊ぶかを選びます。
以前は、好きな遊びを選ぶと言っても限られたおもちゃしかありませんでした。
ままごとセット、人形、絵本、積み木、ブロック 、ミニカー、自由画帳、これだけでした。
全員で一斉にする活動のときにはもう少し違った物もありましたが、普段はこれだけ。
「この中からしか選べないの?」
「じゃあ、ブロックで。」
「新しい絵本が入ったから今日は絵本。」
だけど、一年中好きな遊びの時間はブロックをするというケースがありました。
ブロックで身につくことには限界があります。
好きじゃない遊びの時間が多く必要でした。
選べない活動の時間が必要でした。
当園職員がする仕事の一番重要なことは「お世話すること」ではありません。
こどもの興味と関心が発達につながります。
こども一人ひとりを観察し、発達を理解し、興味と関心を把握する。
それに答えるおもちゃを準備する。
置いてある場所と使い方を提示する。
使っている様子を観察する。
間違った使い方をしている、使い方がわかっていないと判断した場合は、もう一度提示を行う。
必要なときはおもちゃを修正、修繕する。
使われなくなったおもちゃはしまって、違うおもちゃを出す。
の繰り返しになります。
こどもたちには、自分で選べる人になってほしいからです。