天気
わたしは、「いい天気」という表現を使わないようにしています。
ある年の梅雨の晴れ間に、お付きの人から「今日はよいお天気なので」と散歩をすすめられた昭和天皇が、「雨が降らなければ困る人がたくさんいる。」とおっしゃったそうです。
「なるほどなぁ。」と思いました。
ここのところ「いいお天気」が続いていますが、植物たちはちょっと疲れ気味に見えます。われわれの生活も、雨が少ないと困ったことになります。(降りすぎもまたこまるのですが・・・)あまりに降らないと、「わるい天気」を望むようになります。というか、雨の日が「いいお天気」に見えてくるんでしょうか。
ひとつの事象について、人によってはよいと感じるし、違う人から見ればよくないと感じる。また、同じ人でも時と場合により感じ方が変わることもよくあることでしょう。すべてのこどもたちの成長にとって、これがよいという普遍的なものってあるんでしょうか。
大切なことは、目の前にいるこどもたちのありのままの姿を、まずはそのまま受けとめることだと思っています。